この記事では急成長を続けるおなじみ「ヨドバシカメラ」のECについて身近な例を軸にわかりやすく大手「Amazon」「楽天」と比較しています。オンラインショッピングで何かを購入される際などにぜひ参考にしてみてください
EC市場と通販サイト
「なにかが欲しい」となった場合、基本的には検索をして、とりあえず調べ、価格帯を把握して、もっともコスパが良さそうなもの(もしくは特定の物を購入することに決まっているのであれば、もっとも安価なもの)を、そのままの流れでポチッとクリック購入してしまうだろう
ネット通販は「ワンクリックで簡単・手軽」であり、かつ「家に届けてもくれる」ので、よほど急ぎでない限り選択されるというのはもはや必然。これにコロナ禍が重なり、急速に人々の生活に浸透していった新しい生活様式である
ネット通販の大きな利点としてもうひとつ「あらゆるの商品アイテムの価格を横断的に比べられる」というのがある。例えば地元のスーパーでも、産地によるバナナやキュウリの価格差を比べられるかもしれないが、ネットのようにあらゆる商品、しかも同一アイテムの価格差まで細かく比較検討できはしないだろう
また品揃えも甚だしい。ある意味世界中の商品を対象としているわけだから、地元のいち店舗が敵うはずがない。そしてそれら全商品を横断比較して割り出された「ネット上の最安値」を越える(下回る)価格が、地元の店舗であるはずがないと思えてしまえている点が、このEC市場拡大を止めどなくしている
もしリアルの店に足を運ぶとなったら、これももうひとつの拡大市場「100円ショップ(百均)」だろう。値段はいわずもがな、最近は品質に品揃えも格段に良くなっている。リアル店舗生き残り戦略の正解をひいた勝者といえよう
それ以外の選択肢では、ネット通販と似ているがB2CではなくC2Cである「フリマアプリ」などの個人売買サイトが台頭してきた。日本ではまだ馴染みはなかったが、アメリカなど海外ではごく一般的であった個人売買。これは掲示板などで情報共有をして対面で落ち合い直接売買をするという、ある意味かなり原始的なものだが、仲介業者をはさまない分、実はこれが一番安かったりする
とにもかくにも、なにか物を欲した現代人に真っ先に応える選択肢は「百均」「フリマアプリ」そして「通販」というのは異論がないはず。そしてこの通販の中の選択肢として、今までは(日本であれば)「Amazon」「楽天」くらいしか考えることがなかったが、そこに「ヨドバシ」が鳴り物入りで参入成功しているのではないか、というのが今回の話
「ECサイト」と「ECモール」の違い
ECサイト | ネット上の店のこと(ネットショップ) |
ECモール | 複数の店(ネットショップ)の集合体 |
例えば、ネット版ヨドバシカメラ「ヨドバシ・ドット・コム」は「ECサイト」だが、「楽天」は「ECモール」であり、基本自ら出品も発送もせずあくまで様々な店に場所を貸している存在だ。マネタイズポイントも、前者が顧客からの売上なのに対して、後者は各店舗への場所代、そうなるとビジネスモデル自体もB2CとB2Bで異なってくる。マクドナルドが“不動産業”と呼ばれる所以を思い出した
我々消費者からすると正直どうだっていいことかもしれないが、価格という接点ではそうでもなくなってくる。例えば、自らECサイトを構築しているネットショップAと、ECモールに出店しているネットショップBがあるとき、同じ物が売れるにしても、ショップBは売上から更にモールへの場所代も捻出しなければならない分よりシビアだ
「自社ECサイト上の売上」と「他社ECモール上の売上」はイコールではない。そういう意味では、楽天よりもヨドバシの方が低価格戦においてはそもそも有利といえる
「Amazon」も「ECモール」に属するが、同時に自社で在庫を抱え直接ユーザーと取引するという形態もあるため「ECサイト」とも捉えられる。そしてやはりここでも(出荷元amazon.co.jp販売元amazon.co.jpとなっている)Amazon自身が直接マーケットプレイスに出品している商品の方が、第三者的業者(店舗)が出品しているアイテムよりも廉価で取引されている傾向が見受けられる
ここまでくると、ライフハックのためには「ECモール」だけでなく「ECサイト」もおさえておきたいところ。ただこれもリアル(現実)のショッピングと同じで、都度用途にあわせた専門店に足を運び分けなければいけないのは面倒。一箇所にすべて揃っているモールがやはり便利となる
ネットの場合はそこまで“移動”の手間はないかもしれないが、各ECサイトで会員登録や別途決済しなければならないという手間が重く、最後はなんだかんだ使い(通い)慣れているモールに一任してしまう
筆者も今まではそうだった。しかし今後はショッピングのルーティン・チェックリストに初の純ECサイト「ヨドバシ」を追加することをオススメする。理由は以下
《ヨドバシ》 ECサイト界最大手の実力
1位 | 楽天 |
2位 | Amazon |
3位 | Yahoo! |
1位 | Amazon |
2位 | ヨドバシカメラ |
3位 | ビックカメラ |
「Amazon」はAmazonジャパン(日本法人)を示している。「楽天」は定義上「ECサイト」ではないので、そもそもランキングに入ってきていない。つまり「ヨドバシ」はまごうことなき「国産ECサイト最大手」といえる
上述した通り専門店としての色が強いECサイトをすべてチェックするのは大変だが、せめて最大手である「ヨドバシ」はラインナップに加えておく価値がある
それをベースに、加えて自分の趣味趣向にあわせ、ファッションが好きなら「ZOZO」、ニトリの家具が好きなら「ニトリ」など、局所的ECサイトをピンポイントで別途リストインしておくというスタイルが吉だろう
実際の価格実験・比較検証
今回、車のヘッドライトが気になってきたので「ヘッドライトクリーナー」を購入してみた
検索でよさそうなものにあたりをつけたら、同一アイテムの「Amazon」「楽天」「ヨドバシ」それぞれの購入価格を比べてみる

楽天はECモールだけあって、こういうときも複数の出品情報が表示される。モール上に無数に存在するそれぞれ異なるショップたち。そのなかには、同じ商品を出品している店もいくつかあるためだ
検索結果ではAmazon・楽天の方が安く(みえる)表示がされているが、まず異彩を放つヨドバシの「送料無料」の文字をみてほしい。通販において送料別の価格はなんの意味も持たない。特にこの価格帯(日用品)では送料こそが肝
最終購入金額(3社比較)
ヨドバシ | ¥945 |
Amazon | ¥1308 |
楽天 | ¥1569 |
ヨドバシは税込¥1050(送料無料)から、還元ポイント105ポイント(¥105相当)が差し引かれ、最終的に¥945に。当たり前の話だが、別途送料が発生するAmazonや楽天よりも結果的にワンコインほど安くなる計算。この価格帯(¥1000程)の買い物だと実に1.5倍。いっても¥3000未満の日用品購入などにおいては、決して無視できない数字だ
Amazonは税込¥907に送料¥410が追加され、還元ポイント9ポイントを¥9相当として換算して差し引き¥1308に。(離島など)場所や注文金額によって送料は変動する。特筆すべきはAmazonプライム(有料会員)でAmazon発送(上記ECサイト型)の商品は全品送料無料となること。すると同じ商品が¥898で入手可能となりAmazonが強い。年間プランで月々約¥500のプライムをどう捉えるのか
Amazonプライム(有料会員)の場合(¥898)と、ヨドバシ無料会員(¥945)の価格差は約¥50なので、このアイテムに関していうならば、だいたい月に10回発注してトントン(Amazonプライムへ払った¥500を取り返せる)ということになる
逆にプライムに入っている以上は、それほど毎月ある程度Amazonをヘビーユーズしないと損という見方も。加えてAmazonはプライム会員でなくとも(今だと¥3500以上など)一定金額以上の注文であれば配送料無料となるので、より必要性は薄くなる。だがしかしAmazonプライムには他にも様々なサービス・特典があるので、自分自身のニーズにあわせ、そのあたりとの兼ね合いも考えてみるといい
もしプライムに特段魅力的なサービスがなければ、このままだと「毎月(細かな用途で別々に)10回ほどAmazonを使うかどうか」が分かれ目となりそうだが、ライフハック最善手を追求するなら「Amazonはプライム未加入で“まとめ買い”が最得」といえる(Amazonが直接出品している商品が前提)
楽天は税込¥977に送料¥600が追加され、還元ポイント8ポイントを¥8相当として差し引き¥1569に。比べてみて面白かったのはポイントに関して、Amazonが税込価格の1%還元で9ポイントだったのに対して、楽天が税抜価格の1%還元で8ポイントだったこと。¥977の税抜価格¥888の1%で端数は切り捨てなのだろう
楽天には非常に複雑なポイントキャンペーンプログラムがあり、例えば「5と0のつく日」と「SPU」を併用した場合、最大で18倍(18%還元)となったりする。しかし以下表の通り、普通の人ならせいぜい「4%」よくて楽天モバイルユーザーなら「10%」といったところだろう。無条件で10%〜のヨドバシと比べると弱く、ポイント算出方法も相対的に魅力が薄い(後述)
楽天会員 | 1% |
5と0のつく日 (要エントリー) | 1% |
楽天カード (含特典分) | 2% |
楽天モバイル (要キャリア決済) | 6% |
仮に10%だったとしても、楽天の場合、税抜価格¥888の10%(切り捨て)88ポイントを代わりに差し引き¥1489にしかならない。やはり送料¥600というのが大きく、送料無料のヨドバシと善戦するには少なくとも40%還元でもなければ話にならないということになる
《ヨドバシ》 送料無料の強み
何円からでも送料無料かつ追加料金なしでの注文当日の配達、最短2時間半以内に商品を届ける「ヨドバシエクストリーム」など、物流基盤の強さを活かしたサービスが好評
出典: makeshop knowhow
ヨドバシ最大の強みはなんといってもその日本中に拡がる実店舗。ヨドバシのECが他と一線を画すのは、それが「日本各地で対面販売」という既に仕上がっているビジネスモデルを応用させたものに過ぎないから
普通EC(ネットショップ)を開設してそこに注文が入れば、購入者までの配送費用という(ECならではの新たな)問題が発生する。しかしヨドバシの場合、最寄りの店舗から在庫を少し移動させるだけでいい
これがヨドバシの誇る「配達料金無料」のカラクリ。「注文があったから新たに送った」のではなく「どのみち送っていた」というのが大きいのだ
そしてヨドバシが素晴らしい点は、この確固たる物流インフラを保有するというアドバンテージを最大限に活かしたEC戦略を着実に推し進めていること。今回のように在庫があれば、ユーザーは「すでに全国配送されていた」品物をすぐに手に入れることができる
ヨドバシには「店舗受け取り」というサービスがあり、購入者は配送を待たず直接指定した最寄りの店舗に取りに行くことができる。品物の準備ができたと連絡があってから1週間の任意のタイミングで受け取れるので、利便性が非常に高い
「日時指定していても2〜3時間必ず家に居て配達員が来るのを待っていなければならない」という受動的な展開よりは「自ら取りに行ってしまおう」という能動的選択の方が好ましいことは多い。「置き配」が一般化してきているとはいえ、環境や設備によっては正直まだ抵抗がある。ただ最近は「コンビニ受け取り」というのもあり、ユーザー側はそこまで「店舗受け取り」に特別な恩恵を感じないかもしれないが、少なくともコンビニ受け取りと同程度の利便性をユーザーが選択することにより生じる、ヨドバシ側のメリットが大きい
「コンビニ受け取り」は購入者宅の代わりに結局コンビニには送ることになる(ので配送・配送料は発生する)が、ヨドバシの「店舗受け取り」はEC取引による新たな配送(および配送費用)が発生しない。それどころか、店舗側が実質やっていることはただの「取り置き」である。結果的にただの「取り置き」を「EC」まで昇華させてしまっているという、その噛み合い具合が凄まじい。実動店舗応用型ECだからこそなせる技。またあわせて「取り置き」自体に関しても、デジタル(ECサイト)を活用したかたちとなることで、店舗・ユーザー双方をより楽にしているという好循環ぶり。これが世にいうDX(成功例)か
《ヨドバシ》 品揃えの鬼
そしてその在庫管理も、今後AI活用等による需要・売上予測の更なる改善により一層の最適化が期待される。もしヨドバシが完璧な在庫コントロールをしだしたら、他の追随をゆるさない「ECの革命児」が爆誕するかもしれない
なぜそんな予感がするのか、それはヨドバシのECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」を観るとわかる。品揃え、そのカテゴリーが、家電はもちろん、ゲーム、おもちゃ、日用品、スポーツ用品、書籍、文房具、そしてなんと食料品まで網羅している。もはや百貨店と大して変わらない
なんとなく「ヨドバシカメラ」という響きから、カメラ先行のせいぜい電化製品専門店くらいのイメージしかなかったが、この十数年でヨドバシは大きく進化しており、その進化は今後さらに激化しそうだ。その暁には、いっそ改称してもいいかもしれない。スタバがロゴ上でコーヒーを避けたように。「マルチメディア」という言葉は聞くが、やはり前面に打ち出される文字列とイメージというのは恐ろしい
近年の100円ショップ躍進の鍵も、その低価格を前提とした品揃えの充実にある。いつのまに、百均には“なんでもある”と思ってしまっていたのだろう。その勢いはとどまることを知らず、最近では「期待通り」の物から、目から鱗のアイディアグッズや、そんなもの誰が使うのかと思えるような「期待以上」の物まである。観ているだけでワクワクする、もっとも身近なテーマパークかもしれない
ひとはどんなに安くても、欲している物がない場所には行かない。だからこそ、ひとが常用し通うのは「なんでも揃っている」と思える店。そんな「汎用性の高さ」が、人々の生活基盤に入り込み一端を担い得る鍵だが、それは元来「ECサイト」とは相性が悪かった。しかしヨドバシならば、その壁を超えられるかもしれない
出品数・品数でどうしても有利なECモールに、ヨドバシは肩を並べつつある。仕組みではなくユーザー目線の話をするなら、ヨドバシ・ドット・コムはAmazon・楽天と(同じ使い方をする)同じ類のサイトで相違ないだろう。「ECモール・ECサイトという二面性の共存」これは(先述の通り)ECサイト・ECモール両方の側面を持つAmazonと近いと思われるかもしれないが、ヨドバシのそれは以下2つの点において一線を画する
まずは第三者に出店・出品させることでモール化したのではなく、ヨドバシは単独の店舗が拡大することで“モール並”になったという点。これは「自分のところで誰かに物を売らせる」のか「自分のところで自分で物を売る」かの違いで、益を巡る登場人物が1人増える前者の方が、より低価格戦においては競争力が弱い(AmazonにおいてもECモールとしての面は、おまけ程度にしか存在感がなくなっている印象が強い)
もうひとつはAmazonが巨大な倉庫から受注後発送するのに対し、ヨドバシは各地の店舗に発送済である点。Amazonの巨大倉庫も「まとめ買いに対して同じ出荷元から一括発送できる利点」を生かして送料無料を実現する恐るべきインフラだが、まとめ買いでない限り通常どうしても送料が掛かってしまう。その点、ヨドバシは最寄りの店舗から(まるで“おつかい”のように)たとえボールペン1本でも無料で届けてくれる。近場なら、配送業者(プロ)に頼ることもない。配送を「ひとつひとつ委託する案件」とするか「まとめて雇用上の業務」としてしまうか。もちろん運ぶヨドバシスタッフにも時給なり対価を要するが、運送業者に頼んだ場合、運んだ当人への報酬に業者の取り分も加えなければならない。そうした小さな違い(省いた無駄)の積み重ねが、これだけの差を生み出す。理想的なほど理に適っている点が、ヨドバシは革新的といえる
日本に居る人たちにとって、ヨドバシはEC最大手Amazonを超えるポテンシャルをも秘めているのだ
《ヨドバシ》 脅威のポイント高還元率
最後にこれだけは外せないヨドバシの強み。それがこの「通常10%還元」という驚異的なポイント還元率
ECにおけるインパクトでは送料無料が先行していたが、実店舗でも共通の唯一無二の魅力(ヨドバシらしさ)でいうなら、正直ヨドバシのポイント(通称ゴールドポイント)の右に出るものはない
こればかりは応用だなんだではなく、純粋にヨドバシの良心なのだ。正直5%でも破格で十分なアピールなのに10%ということは1割、増税後の消費税と同等額を改悪もなく一貫してずっと還元し続けてきた信用がある
先の3社比較でもあったが、他が¥8だの¥9だのと言っている間に¥105とは…まさに次元(桁)が違う。これが¥1000の商品でこの差なのだから、高額になればなるほどその魅力は膨れ上がっていく。ヨドバシで少しでも高い買い物をすると、気づいたらポイントが数万になっていたなんて話。あれは決して都市伝説ではない
ヨドバシは定期的に謎のポイントアップキャンペーンもおこなっている。今回も実は(2ヶ月もの間)還元率が13%に引き上げられており、実質¥913で購入できた。3%増なんて楽天ならどれだけ徳を積まないといけないか…
しかも楽天が「税抜価格ベースの端数切り捨て」であったのに対し、ヨドバシは「税込価格ベースの端数切り上げ」と、四捨五入でもない謎の最高待遇。仮に税込でも¥91円のものを買えば、なんと10ポイントがつくのだ。聖人か
別にどっちが正しいということではないが、こういう詳しく見ない限りわからないような「人目につかないところだから狡猾に手を抜く」よりも「人目につかないところなのに愚直に手を抜かない」姿勢こそを応援したいもの。そしてきまって狡猾な方が告知周知も上手く、愚直な方は宣伝下手と。せっかくなので各社の違いを表にしてまとめてみます
ポイント | ベース | 端数 |
ヨドバシ | 税込価格 | 切り上げ |
Amazon | 税込価格 | 四捨五入 |
楽天 | 税抜価格 | 切り捨て |
商品販売時の消費税の端数処理にも「切り捨て」「切り上げ」「四捨五入」と、企業としての方針がある。つまり企業によって異なる。ならば企業独自のポイント計算方法なんて、違って当たり前なのだ。ひと口に◯%といっても、これだけ各社計算方法は異なる。ライフハックを目指すなら、消費者として企業努力に少しでも応えるためにも、こうした細かな企業ごとのポリシーや相違点まで調べて把握しておくという姿勢を、こちらも愚直に持ち続けたいと感じた今日この頃
ヨドバシゴールドポイント計算(実際はもっと複雑らしい)
『ヨドバシ』が、なぜ強いのか?
ヨドバシECの強さの秘密は、スバリ「応用が効いた自己完結システム」にある。もとより配送予定の実店舗在庫をちょっと動かすだけで、ECモールにも引けを取らない独自のネットショップ(ECサイト)を実現してしまった
自分のところの商品を、近場の店舗から自分たちのスタッフが運ぶだけ。この「自分の物を自分で届ける」という極めてシンプルな仕組みこそが最強たる所以。商取引においては、関係者・仲介者が多ければ多いほど末端での価格は上がる。それぞれが自分の取り分を主張するからだ
そして例えばECモール「楽天」では、場所を提供している「楽天」と実際の「出品者」そして品物を運ぶ「配送業者」の3者が常に存在する。しかしECサイト「ヨドバシ」では、そのすべてが「ヨドバシ」なのだ。シンプルイズベスト
さらに加えて、通常10%(しかも税込ベース切り上げ式)という訳のわからない高還元率。近年では「幅広いジャンルの商品800万点以上」と謳う品揃え。チートすぎる

今回はたったひとつのアイテムで簡略的に比べてみたが、もちろんこれがすべての商品に通ずるというわけではなく、物によってこの優劣は簡単に上下するだろう。しかし、これが縮図であるかもしれないという可能性もまた捨て切れない。少なくとも今まで自分の中になかった「ヨドバシ」が、今回レパートリーに追加されたことは間違いない
記事のまとめ
- 『ライフハック・ショッピング』のススメ
- なにかを購入するならEC世界最大手「Amazon」とECモール国内最大手「楽天」それにECサイト国産最大手「ヨドバシ」加えて個人売買型「フリマアプリ」や実店舗型急成長「百均」が選択肢として要チェック候補
- ヨドバシが特に「送料無料・ポイント高還元率」で凄い
- Amazonなら「プライム未加入でまとめ買い」が無難
- 楽天は品数(出店数・出品数)多く物によっては強い
購入の際は可能な限り「キャンペーン利用」推奨 - ヨドバシならペン1本でも送料無料・最短即日配達
(このご時世に有難い←決してやってはいけない)

これはヨドバシの株買いだな!って思ったら、なんとヨドバシカメラは非上場。100円ショップの大手ダイソーも非上場ということで、やっぱ理念ある系の会社はそういう感じなのかな。ネットショッピングでなんでも手に入る世の中だけど、欲しい企業の株ほど買えないのは、なんとも逆説的ジレンマ
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